@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000221, author = {奥, 美佐子 and Oku, Misako}, journal = {研究紀要, Nagoya Ryujo (St. Mary's) College annual report of studies}, month = {Dec}, note = {本研究は学童期の描画における模倣の意味を、描画の発達段階から探ろうというものである。小学校入学後の6年間の描画と模倣についての意味を把握することにより、模倣のより正しい理解を得て造形・美術教育における模倣への適切な対応の仕方を提案することができる。本稿では、まずクラウシス・モレンハウアーのミメーシスの実験に注目し、この実験から学童期の描画における模倣が表現に果たす役割を明確にすること、次に描画の発達についての、心理学的、美術教育学的観点からの先行研究から児童期の描画の特徴を見出すこと、第三に模倣の発達についてピアジェの理論から児童期の模倣を検討することから、学童期の描画における模倣の特性を浮かび上がらせようとした。模倣(ミメーシス的活動)は単なる模写ではなく、美的経験を伴った活動であり、それを契機とした制作物の表現の個性化が、創造性を誘うものであること、描画の発達段階では児童期が図式の様式の確立期から視覚的写実、再現的表現へ移行するプロセスに当たること、模倣の発達ではモデルを内的に模倣することができるようになり、学童期初期には飛躍的な進歩を遂げ模倣は「表象」のレベルに達し、学童期終盤には模倣は合目的的に行われ、学童期終盤に模倣の進化は終わる。学童期の描画では、視覚的レアリズムへの移行が描画の模倣をコピー的再現の方向へ向かい、モレンハウアーが言う単なる模写に陥る危険がある時期に入り、描画における模倣は幼児期とはその質を変える。これらを把握した上での子どもへの対応が、特に学童期の美術教育では大きな課題である。, 6, KJ00004666538}, pages = {79--94}, title = {学童期の描画における模倣の意味 : 描画の発達段階から探る}, volume = {28}, year = {2006}, yomi = {オク, ミサコ} }