@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000443, author = {鬢櫛, 久美子 and Bingushi, Kumiko}, journal = {研究紀要}, month = {Dec}, note = {「子ども学」とは、どのような学問なのかを「日本子ども学会」を始め、「子ども学」を研究領域とする大学の研究所、大学の学部・学科に「子ども(こども)学」を名乗る、あるいは「子ども(こども)学」を冠した学部・学科を開設している大学のホームページ、また、文部科学省のホームページなどにみられる内容から探ってみた。さらに、幼児教育・保育実践の領域から子ども理解のための学としての「子ども学」ついて、『子ども学のはじまり』を著した津守真の考えを検討した。「子ども学」は、1970 年代あたりから、高度経済成長による社会変動に伴う子どもの問題が注目されその課題に対応する学問が求められたこと、その一方で「児童学」が深化し、学問領域が細分化され、「生きた子どもの全体像や、活動する具体的な子ども」を把握するために、「児童学」に代わる学問が求められたことにより、提唱されたことが理解できた。「子ども学」は、特定の学問領域をあらかじめ設定して始まる学ではなく、子 どもとかかわる実践の中から生起する、実践の知、臨床の知であると結論付けることができた。保育実践から「子ども学」を論じている津守真は、「子ども学」を子どもと大人の関係論的視点から考え、相互形成過程と考えていること、そして、実践の知としての「子ども学」の本質は不確実性にあるとしていることを理解した。したがって、保育者養成課程には、保育実践の知の本質である不確実性を持ちこたえる自我の力を、学生の中に育てるという課題があるといえる。}, pages = {25--42}, title = {「子ども学」に関する一考察}, volume = {40}, year = {2018}, yomi = {ビングシ, クミコ} }