@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000452, author = {榎戸, 裕子 and Enokido, Yuko}, journal = {研究紀要}, month = {Dec}, note = {本研究の背景となっているのは、幼稚園において、園児とその保護者を対象に、2006 年~ 2010 年の5 年間、「身近な生き物との関わり」をテーマにして、命を大切にしようとする心の育成を目指してきた保育のとりくみである。子どもたちが園庭で出会う身近な生き物との触れ合いからはじまって、変態・脱皮する生き物の飼育を経て、体温を感じさせる哺乳動物の継続飼育まで、ステップを踏みながら生き物との関わりを深めていく過程を検討した。その過程の中で、⑴子どもたち、⑵保護者、⑶保育者の3 者が、要領・指針の「環境」に示された「身近な動植物に親しみをもって接し、生命の尊さに気付き、いたわったり、大切にしたりする」という幼児教育・保育の基本に照らして、どのように変化したか、また、保育者に何が求められているのかを明らかにした。⑴子どもたちは、生き物や動物との日々の関わりを通して、生き物や動物の気持ちを察っする力や共感力が、友達にも広まり、心の成長が見られた。また、生き物や動物が子どもたちの心の拠り所となっていた。⑵保護者は、子どもたちの様子を見たり保育参観に参加したり、飼育や里親体験をしたりすることを通して、園の教育の理解が深まってきた。深まるにつれ、家族で出かける場所が、動物園や遊園地から、身近な公園や田んぼなどの自然に目を向けるようになった。⑶保育者は、生き物や動物との触れ合いを大事ととらえ、「命」と関わりを深めていく大切さや必要性を自覚し、生き物や動物に愛情をもって関わる姿勢が求められている。生き物や動物を苦手な保育者もこのことを理解し、子どもたちとともに真剣に飼育をしようとする気持ちでとりくみ、自らも興味を持続させる努力を続けた。しかし、現代の若い保育者や保育者養成校の学生の中には、虫などの生き物に拒絶的な態度を示す人も少なくない。そこで、今後の課題として、保育者養成課程において、生き物に親しむという保育者の資質を引き出していくためにどのような授業内容を展開できるのかを検討・実践し、その課題と可能性を明らかにしていきたい。}, pages = {171--187}, title = {継続動物飼育と子どもの心の育ち―幼稚園における「命」を大切にするためのとりくみ―}, volume = {40}, year = {2018}, yomi = {エノキド, ユウコ} }