@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000475, author = {榎戸, 裕子 and Enokido, Yuko}, journal = {研究紀要}, month = {Dec}, note = {本研究に先立つ筆者の研究(榎戸, 2018)で、保育現場での「身近な生き物との関わり」をテーマにした取り組みを、子どもたちの発達段階に合わせて、ステップ1(ダンゴムシやアリとの触れ合い)、ステップ2(アオムシやザリガニの継続飼育)、ステップ3(体温を感じられる動物の継続飼育)と進んだ結果、筆者は、保育者養成校において、子どもたちが生き物や動物に関わって「命」の大切さを伝えていけるような保育者になることを目指す必要があるということを明らかにした。  よって、本研究では、保育者養成校の保育科に通う学生を対象にしたゼミナール(本学では「教職実践演習(幼稚園)」として開講されている)の授業展開をステップに則り進めることを通して、卒業までに、子どもたちに生き物や動物に愛情をもって関わり、「命」の大切さを伝えていけるような保育者の資質を引き出すことを研究目的とした。この研究目的を達成するために、次の3 つの問題を提起した。 ① 学生が動物との触れ合いや世話を通して、保育者を志望する学生に必要な「命」と向き合うという経験をどのような方法で進めたのか。 ② この授業を通して、学生にどのような変化が見られたのか。 ③ 実際の授業展開に応じて授業方法がどのように変化したのか。  学生の姿に合わせ、子どものステップとは反対に、ステップ3 のハムスターの継続飼育からに変更したことや飼育を当番制にしたことで、学生がハムスターに興味・関心をもち関わりを深めることができ、心の変化も見られたことが示された。さらに、卒業後も、このゼミの授業で培った生き物や動物を思いやる気持ちや触れ合うことを大事ととらえる気持ちは途切れることなく持続されていることが明らかになった。しかし、全員が動物に対して全面的に親しめるようになったわけではない。ステップ2 のアオムシやザリガニの飼育体験も不十分である。  短期大学の保育者養成課程において、主体的に生き物や動物に親しむという保育者の資質を育んでいけるような授業実践のプログラムづくりと、その検討が、今後の課題である。}, pages = {181--196}, title = {継続飼育体験を通して保育学生が学んだこと}, volume = {41}, year = {2019}, yomi = {エノキド, ユウコ} }