@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000479, author = {扶瀬, 絵梨奈 and Fuse, Erina}, journal = {研究紀要}, month = {Dec}, note = {保育者養成校におけるピアノの演奏技術に対する指導については、これまで様々な視点から教授方略(Instructional Strategy)が練られてきた。無論、幼児教育・保育の場において子供の音楽表現を支える方法はピアノのみに限らないことは言うまでもないが、保育者の優れた音楽的技術は子供たちの豊かな音楽的環境のひとつであり、その手段としてピアノの基礎技術習得は欠かすことができない。しかしながら、限られた時間の中で教授しなければならないことをはじめとする多元的要因と、年々増加するピアノ初学者の割合に対する教授方法の難しさは近年ますます深刻化している。そこで本稿では、音楽の基礎演奏技術と表現技術を分け隔てることなく、同時進行的に習得するための教授方略を検討することを目的とし、効率的に、かつ、学生の学習意欲が高められながら達成される教授 方略の可能性を探った。  14 段階グレード制と子どもの歌の弾き歌い学習曲のレベル分けにより、初学者層や、ピアノ既修者で入学後に初めて子どもの歌の弾き歌い曲に触れる層が、それらを両立して効果的に学習成果を得られる教育システムを実践したところ、弾き歌い曲に対して感じる難しさは初学者層も熟練者層も大きな差はなく、同じ割合で初学者層も「達成感」や「楽しさ」を確かに感じながら技術を身に付けているということが分かった。つまり、ある時点でのピアノの技術の高低にかかわらず、いかに意欲的に学習できるかが重要であり、初学者層には自分にもできたという達成感を早い段階から経験させ、熟練者層には次々と伴奏表現の幅を拡げレパートリーが増えていくことの楽しさを実感させることが鍵を握っていることが明らかとなった。}, pages = {231--241}, title = {グレードシステムを用いたピアノ演奏・表現向上の試み―保育者養成校における指導法に関する一考察―}, volume = {41}, year = {2019}, yomi = {フセ, エリナ} }