@article{oai:ryujo.repo.nii.ac.jp:00000495, author = {鬢櫛, 久美子 and Bingushi, Kumiko}, journal = {名古屋柳城女子大学研究紀要}, month = {Feb}, note = {本稿の課題は、「自律的に学ぶ姿勢を持ち、自らのキャリアステージに応じて成長し続ける保育者を養成するプログラム」を検討することである。保育実践者は、なぜ、学び、成長し続ける必要があるのか、津守真の保育思想に探った。状況を読み取り、保育を創造することが「保育の専門性」であり、実践のなかで「省察」を繰り返すことで、「高度な実践力」を身に付けていくことができることが明らかとなった。少子化、情報化社会に育つ、今日の学生が「保育の専門性」を目指し学修するためには、理論と実践の往還を繰り返すこと、実践と振り返りを重ねること、コミュニケーション力をつけながら仲間と対話すること、情報に頼らずに問題状況を持ちこたえる力を付けることが必要であると考えられた。「教育者という職業の専門性は、複雑な問題状況に身を置きながら、経験から形成した実践的知識を用いて、実践過程を省察し、教育を創出していくところにある」としたD・ショーン(Donald Alan Schӧn, 1930-1997)の「反省的実践家(reflectivepractitioner)」の概念とその教育の方法を参考に、保育者養成のプログラムを検討した。  これらの考察から、「子どもを学び、子どもに学び、ともに学ぶ」を教育課程の理念とした教育プログラムを考案した。理論や技術を学ぶ「子どもを学ぶ」と、それらを保育の日常で実践し試す「子どもに学ぶ」と、自らの実践を振り返り、仲間とともに対話し発表することで省察する「ともに学ぶ」から成り立つプログラムである。1年次から3年次の「子ども学フィールドワークⅠ・Ⅱ・Ⅲ」と4年次の「子ども学研究ゼミナール」を中心に「子どもを学び、子どもに学び、ともに学ぶ」という学びの循環を体得し、反省的実践力の基礎として、自ら課題を見出し、問題を設定し、解決していく力、すなわち「反省的思考の習慣」を身に付けることを目的としたプログラムである。  次の課題は、これからの4年間で、このプログラムの有用性を検証していくことである。}, pages = {47--62}, title = {「成長し続ける保育者」を養成するプログラム(1)―理論編―}, volume = {1}, year = {2021}, yomi = {ビングシ, クミコ} }