Item type |
紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) |
公開日 |
2024-02-20 |
タイトル |
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タイトル |
絵本における「行きて帰りし物語」と保育の場での子どもの絵本体験 |
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言語 |
ja |
タイトル |
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タイトル |
Stories of “Going There and Back Again” in Picture Books and Children’s Experiences of Picture Books in the Field of Early Childhood Education and Care |
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言語 |
en |
言語 |
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言語 |
jpn |
キーワード |
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主題Scheme |
Other |
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主題 |
絵本体験 |
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主題 |
行きて帰りし物語 |
キーワード |
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主題 |
絵本への没入 |
キーワード |
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Other |
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主題 |
子ども読者論 |
キーワード |
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主題 |
瀬田貞二 |
資源タイプ |
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資源タイプ識別子 |
http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 |
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資源タイプ |
departmental bulletin paper |
著者 |
村田, 康常
黒岩, 茉由
Murata, Yasuto
Kuroiwa, Mayu
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抄録 |
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内容記述タイプ |
Abstract |
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内容記述 |
本研究では、瀬田貞二の絵本論に依拠しつつ、絵本の世界に没入し、冒険し、遊んで、現実の世界に帰還する子どもの読者の想像力による絵本の世界と現実の世界の往還運動と、その往還運動をもっとも容易に引き起こせる典型的な物語形式とされる「行きて帰りし物語」の構造との相関を考察する。特にここでは、1970年代後半以降の絵本も視野に入れ、保育者と絵本を読む子どもたちの様子を読み聞かせを行った保育者によるエピソード記述の形での記録を読み解きながら、絵本の「行きて帰りし物語」の往還構造が子どもの絵本体験における絵本への「没入」と現実世界への「覚醒」ないしは「帰還」という運動に連関する様子に着目する。 その結果、絵本の「行って帰る」物語構造に乗って子どもたちも絵本に没入し、現実世界に覚醒ないしは帰還するという絵本体験のダイナミズムがあることが示された。集団で絵本を読みあう保育の場では、絵本の「行って帰る」物語構造と子どもの読者の没入・覚醒の絵本体験の運動がおおむね合致するが、その没入と覚醒のリズムが子どもたちの間で同調し、一体感のある絵本体験の呼吸が感じられる一方で、子どもによって没入するきっかけや現実への覚醒のタイミングに違いがあることも明らかになった。絵本の物語構造に関しては、語り口の真面目さで読者の没入を深めたり、逆に描写に遊びの要素があることで読者を引き込んだりするような効果も見られた。ただし、その絵本の「行きて帰りし物語」が「終わらざりし物語」と二重写しに語られていたり入れ子状の多層構造になっているような複雑な物語構造の場合、子どもたちの絵本体験にも没入と覚醒の複雑な交錯が見られ、読後も絵本の世界に没入しつづけたり、登場人物になり切っている様子が見られた。 |
書誌情報 |
名古屋柳城女子大学研究紀要
巻 4,
p. 77-102,
発行日 2024-02-20
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出版者 |
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出版者 |
名古屋柳城女子大学 |
ISSN |
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収録物識別子タイプ |
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収録物識別子 |
24362042 |